金沢裁判所へ 後半

  • 2017.10.26 Thursday
  • 22:45

 

金沢裁判所前アクションの後、弁護士会館に移り

 

元裁判官 海保寛さんの講演を聞きました。

 

福井から原発止める裁判の会 開催理念

http://adieunpp.com/images/image17/171020flyer2.pdf

 

 

動画説明文より

 

海保寛さんは 1993年高浜原発2号機の大阪地裁の訴訟で

 

裁判長として判決をかかれました。

 

市民側の敗訴判決でしたが蒸気発生器の判断の危険性はみとめています。

 

しかしそれ以上は踏み込めなかったそうです。

 

伊方最高裁判決の枠内におさまって専門家に任せてしまった。

 

現在の裁判や規制委員会のあり方についても述べておられます。

 

 

 

 

 

 

そして、海保さんの講演を聞かれた福島の武藤さんから、胸に迫るスピーチがありました。

 

(1時間10分くらいから武藤類子さんのスピーチ文字起こし)

 

 

皆さんこんばんは。福島からまいりました武藤類子と申します。

 

今、海保先生の本当に誠実で真摯なお話をうかがいまして、

 

本当に心から私、感動いたしました。ありがとうございました。

 

こんな風にですね、原発事故のあとに、

 

先生、「悔いた」というお言葉を使われましたけれども、

 

社会全体が、原発行政それから経済優先に流れる社会のあり方というものを

 

悔いて改めるという、そういうことが行われれば、福島のあとに起きた、

 

福島原発事故のあとに置き続けている今の状況というのは、

 

変わってきたんではないかと思うんですね。

 

本当に私も、福島原発事故のあとにこの社会は少しずつ変わるんだという、

 

本当に期待をしました。

 

でもやっぱりそれは幻想だったというのが、私の今の思いなんですね。

 

 

今は福島は原発事故から6年半がたちまして、どんなふうなことになっているかというと、

 

先ほども申し上げましたけども、原発のサイドの中では何も解決していない問題が

 

どんどん深刻化しているんですね。

 

排気塔を支える鉄骨に破断が入ったんですよね。

 

それがいつ倒れるかわからない、だからまだこれから何が起きるかわからない、

 

そういう状況の中に、福島の帰還政策がすすめられているわけですね。

 

そのそばに帰りなさいと言われているわけです。

 

でその帰るというのは、安全になったからどうぞおかえり下さい、

 

事故前の線量に戻ったからお帰り下さいというのでは決してなくて、

 

私たちが事故前に何とか我慢できるという

 

1年間に1m㏜というその線量の20倍、20m㏜以下だったらまあ、

 

健康にはそんなに影響はないだろうから

 

帰って下さいというふうに言われているわけですね。

 

放射能はあるけれど我慢して暮らしてねというのが今福島で行われている帰還政策です。

 

 

そして今先ほど申しましたように

2200万個ある放射性のごみですね。廃棄物ですね、除染による廃棄物。

 

それとともに私たちは日々暮らしています。

 

学校の校庭の土の下にそれが埋まっているという状況です。

 

それが今、今年中に中間貯蔵施設に運び込めるというのは50万個だけなんですね。

 

だから何年たったらこの除染のごみがなくなるんだろうか、と思います。

 

環境省はそういうことを踏まえてですね、今度はそれを再利用しよう、

 

ということになってしまうわけなんですね。

 

どんどん、被害者そしてそこに住む住民のことが優先されるとか、

 

その人たちのためを思うというよりはですね、

 

何とかこの事故を収束させて、もう被害はないんだ、被害者なんかいないんだ、

 

そういう方向に持っていこうとしているように感じます。

 

 

今年も大規模な避難解除がありました。

 

たくさんの人たちが帰っていいよと言われたけれども、

 

そんなに簡単にみんな帰れるわけではないんですね。

 

帰らない人たちには賠償や住宅の提供がどんどん打ち切られています。

 

その中でとても生活に困窮しているいわゆる「自主的な避難」と言われる方たちですね。

 

その方たちもとても大変な思いをしています。

 

でも帰った人たちもインフラが充実しているわけではないですね。

 

例えば飯館村というところでは診療所は週2回午前中だけという開設なんですね。

 

そういうところに帰ったとしても、事故前のような暮らしができるわけではないのです。

 

帰っても、帰らなくても、本当にそれぞれの苦悩があります。

 

 

そして健康被害に関しては、小児甲状腺がんが今193人といわれている

 

がん及びがん疑いですね。本当にそれが正確な数字ではなかった。

 

すべての甲状腺がんの方を網羅している数字ではなかった、ということが分かりました。

 

そういうことに関しても私たちいろいろ県とか、

 

県民健康調査課というところに交渉に行くわけなんですけれど、

 

やっぱり専門家の意見というものが一番尊重されてしまうんですね。

 

そして専門家たちが言っている原発事故と関連が考えにくいと言っている、

 

そういうことで結論付けられていくという、そういうことに不安と憤りを感じています。

 

 

それからもう一つ大きなことではですね、原発事故の前は原発の安全神話、

 

今もまたその安全神話がよみがえさせられようとされていますけれども、

 

もうひとつ福島で起きているのは放射能の安全神話なんですね。

 

 

私が住んでいるところのすぐ近くに環境創造センターというものができました。

 

そこでは人々に対する放射能教育をしています。

 

福島で放射能教育は非常に重要ですけれども、

 

どんな放射能教育かということがとても大切なんですね。

 

そこで行われているのは、自然界にも放射能というものはある、

 

飛行機に乗っても被ばくする、放射能というものは医学にも

 

科学にも寄与しているんだ。

 

放射能はそんなに恐れるに足るものではないんだ、

 

そういう教育になってしまっているんですね。

 

子どもたちはやっぱり福島が汚染されてしまったということにすごく傷ついています。

 

そこに、まあそんなに大したことはないんだよというメッセージが行くと、

 

それにやはり飛びついてしまうんですね。

 

とても安心した、とてもここで勉強してよかったそういう感想を

 

子どもたちはいっぱい残しています。

 

福島原発の中に高校生が連れて行かれる。

 

福島大学の中では授業の中で福島原発見学が授業に取り込まれている。

 

たくさんの若い人を福島に呼んで、

 

福島の復興をみんなに宣伝してもらう、そんなことが行われています。

 

子どもたちや若い人たちに対する放射能攻撃、と私は思うんですけれども、

 

それが本当に一番、今憤ることですね。

 

 

原発事故というものは、その時がとても大変ですけれど、

 

そのあとに途方もない人権侵害というものが起きてくるんですね。

 

そのことを今ものすごく私は感じています。

 

 

私は福島告訴団というものを組織しまして、

 

刑事告訴というものを2012年にしたんですね。

 

それでようやく今年の6月に刑事裁判の初公判が始まりました。

 

長い長い時間がかかってしまって、告訴人の中にも亡くなった方がたくさんいるんですね。

 

私の仲間でも亡くなった人たちがいます。

 

どうしてこんなに時間がかかったんだろうと思うんですが、

 

ようやく裁判が始まりました。ようやく裁判が始まりました。

 

でもその中で初公判で東電の3人の被告人は、

 

私たちには責任がない、「ないです責任は」こういうチラシを作っているんですけれども、

 

責任はないんだ、私たちは無罪です。という主張をしました。

 

裁判ですのでそういう主張をするかなと思ってはいましたが、

 

本当に実際に裁判所の法廷の中で本当に彼らが、

 

自分たちに責任がないんだというのを聞いて、唖然としました。

 

びっくりしたというか、本当に言うんだなと思いました。

 

でもやはり私たちがどうしてこの告訴や、

 

多くの損害賠償裁判そしてこれも裁判をやっているかというとですね、

 

同じことをやはり2度と繰り返したくないわけですね。

 

原発事故の被害者は私たちで終わりにしたい。

 

被害を受けた者の責任だとおもってこの告訴裁判を行っていきます。

 

だからこの裁判を本当に私たちは負けるわけにはいかない。

 

私たちは原告でも何でもなく、被害者にすら認定されなかったですけれど、

 

でも多くの被害者とともに刑事裁判をがんばっていきたいと思います。

 

そして差し止め裁判、損害賠償裁判、

 

たくさんの裁判が次々に起きて行くということで

 

原発、電力会社そして国、そういうものを追いつめていけるのかなと思います。

 

皆さんと共にがんばっていきたいと思います。

 

今日は貴重なお時間をいただきまして、

 

本当にありがとうございました。

 

***

 

福井から原発止める裁判の会HPより

裁判所は福島事故の反省を忘れないで!

大飯原発3,4号機の安全性の問題点について,裁判所に審理を尽くすよう求めます。

                署名はこちら

  島田弁護団長の プレゼン短縮版(6分) プレゼン   講演の PDF

 

10月20日報告

http://adieunpp.com/kai/saibannokai.html

 

11 月20 日口頭弁論期日(予定)
・午後2 時:口頭弁論
傍聴券配布は午後1 時30
分から。最低でも裁判所前スタンディングは行う
予定。
*いずれについても、天候その他による状況変化
もありますので、不明の場合には事務局まで問い
合わせをお願いします。

 

 

 

 

 

 

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